議会報告15号です

 これから推敲して印刷に出しますので、内容は少し変わるかもしれません。

葉山町議会 第4回定例会
 11月29日から12月13日まで開催。2018年度の補正予算、陳情等の審議を行いました。

私がした一般質問
1 ヨウ素剤の個人購入
 放射能災害時に必要となるヨウ素剤について、事前配布が困難であり、なおかつ災害時の配布も困難であるなら、個人購入を勧めるのが町としての責任では。

回答 町が勧めるのは難しい。自助として備えていただくことが適切ではないかと思う。

 そもそも、ヨウ素剤備蓄を始めた理由は。

回答 横須賀の原子力艦船を危惧したと聞く。

 40歳以上の成人には、あまり効果がないという見解もある。緊急時には、子供優先で配布するべきでは。

回答 人の命に順位はつけられない。ただし、お子さんについては、やはり優先的なものも、皆さんのお力によってできるかと思う。

2 ミニアセスメントの実現
 「緑の基本計画」p39にある、開発時のミニアセスの実現に向けての進捗は。町民から陳情が出た、下山口マンション予定地の地下水脈問題のような場合に役立つのでは。

回答 ミニアセスは他自治体で例がない。環境審議会でたたき台ができたら、お示しする。

3 町立葉山保育園
 乳児用トイレにドアがない。他の部分の不便さも含め、改修の予定は。

回答 来年度予算で、できるものは対応していく。

4 バイオトイレの実験的導入
 魅力創生事業で山に人を呼ぶなら、バイオトイレの設置を検討してはどうか。今は、値段の安い商品も出ている。
 メンテナンスは、シルバー人材センターなどに手数料を払ってお願いする方法がある。

補足 バイオトイレとは、微生物を使って排泄物を分解するトイレのことです。水を使用しないので、山小屋などで使われます。生ごみを分解するキエーロのようなものです。
 今は水で流すトイレが主流ですが、そのために莫大な税金を投入しています。人口減の時代には、環境負荷の面からも、敷地内処理型が望ましいと思います。

回答 管理が難しいので、検討課題としたい。

 期末手当の引き上げについて 

 公務員の場合、人事院勧告によって、給与や手当の引き上げが決定されます。町職員については、私は毎年、勧告通りの引き上げに賛同しています。第三者である人事院が決定したことですから、問題ないと思います。
 ですが葉山町の場合、それに連動して、議員の期末手当(月額報酬40万円に対し、何カ月分の手当になるかは議決事項)も引き上げられています。
 私が議員になった27年度からは、4年連続の引き上げです。()内は4.1カ月分との差額で、40万円×1.2倍×0.1カ月分=48000円の計算です。1.2倍というのは、議員の身分に対する役職加算です。

 H27 4.1月➡4.2月(年間48000円増)
 H28 4.2月➡4.3月(年間96000円増)
 H29 4.3月➡4.4月(年間144000円増)
 H30 4.4月➡4.45月(年間168000円増)

 4年分合計で45万6000円の引き上げになりますが、実際の支給額は、30.63%の税金分を除いた約31万6300円です。

 また、過去4年の引き上げ反対者は次の通りです。H27、H28については「議員報酬決定のための活動実態調査がまだ終了していない」という理由がありましたが、結論としては「これまで通りの月額40万」に落着しました。
 H27 横山、金崎、細川、飯山、山田
 H28 横山、金崎、飯山、山田
 H29 飯山、山田
 H30 飯山、山田

 議会の場合、自分の受け取り分を自分で決めることになります。
 世間では平均収入が下がり続け、非正規労働者も増え続けているのに、議会が自らの手当を増やしては、町民の皆様の納得が得られないと感じるので、私は一貫して反対してきました。公務員の手当と連動する必要性も、わかりません。

 私としては、政務活動費(月2万円)を4年分全額返上することで(総額96万円)、この値上げ分をお返しすればいいと思っていました。名目は異なりますが、お金に色はついていないからです
 しかし11月26日の議会運営委員会の席上で、多くの議員から「それは筋が違う」という強いご指摘を受けましたので、政務活動費の返上に加えて、新たに、この値上げ分(実質32万円)を返上することにしました。

 この場合は「供託」という手法があります。
 議員は制度上、報酬や手当を拒絶することができないので、自分が受け取りたくない分を法務局に預けておき、議員の身分を離れる時に国庫にお返しする、もしくはどこかに寄付するという仕組みです。
 ただし、今から「どこそこに寄付します」と宣言することには問題があるらしいので(公職選挙法に抵触する恐れあり)、その時が来るまで明言しない方がいいようです。十年放置しておけば、自動的に国庫に吸収されます。
 寄付がいいのか、国庫返納がいいのか、ご意見をお寄せ頂ければと思います。

 「期末手当、供託」で検索すれば、他自治体の実例が出てきますので、ご覧下さい。
 値上げ分を供託することを、パフォーマンスとして非難する方あり。供託しないことを、パフォーマンスとして非難する方あり。(どちらに転んでも、多数派と違うことをする限り、非難されるようです)
 引き上げに反対しても、引き上げ分を辞退する必要はないという意見もあります。下水道の予算に反対したら、下水道を使えないのか、ということですね。
 議員が受け取りを拒絶して、代わりに自治体側が供託手続きを行うケースもあります。
 考え方には幅がありますが、どこの議会でも、お金の問題では悩むようです。
 本来、議員報酬は、市民参加の審議会が決めてくれるのが一番いいのだと思いますが。

 兵庫県議会の議員さんが2014年12月のブログで書いておられますが「期末手当アップには県民の理解が得られない」という理由から、私同様「政務活動費を受け取らないことで、期末手当引き上げ分と相殺する」という方式を検討なさっています。
 「供託分を国に返還、もしくは自治体や市民団体などに寄付する方式」は、議員を終える時期が遠い未来になる場合、監視する人もいなくなり、うやむやになるケースがあるという心配から、その年度内での決着が望ましいのでは、というお考えだったようです。
 一理あると思いますが、いかがでしょうか。

 議会改革について 
 私はこの任期中、議会運営委員会で行われた改革についての討論の中で、次のような提案をしました。しかし賛成少数のため、実現には至りませんでした。

夜間・土日議会の開催
議員定数を13人に減らすこと

 覚醒剤事件を受けての条例改正では、次のような提案をしましたが、いずれも賛成少数で終わりました。
●当選時に「重大犯罪を犯したら辞職します」の文言を入れた宣誓書を提出すること。
●起訴されても辞職しない場合は、説明会を開いて町民に説明すること。それをしない場合は、罰金を課すこと
●議会を長期欠席したら、公務中の怪我や妊娠・出産等の場合を除き、報酬を減額する規定を作ること

 また、総務建設委員会に対して「まちづくり条例の改正案」を提出しましたが、結局、議論のテーブルに載せられないままでした。
 この件については「葉山環境文化デザイン集団」からの提言が「議会だより135号」にありますので、ご覧下さい。私は、この提言から多くを学ばせて頂きました。

 『日本が売られる』 堤未果
 
 幻冬舎新書。前書きに、著者とイラクからの帰還兵ジェラルドとの会話があります。

「俺の友人にも、日本に住みたいって言うやつがたくさんいるよ。日本は今人手が足りなくて、外国人でも3カ月住めば医療保険に入れるんだろう? 病気になると破産するリスクがあるアメリカにいるより、日本で仕事を見つける方が心配なく暮らせるだろうな」
「アメリカより日本に住む方が、安心して暮らせると?」
「そう。アメリカでは保育も介護も学校も病院も、今じゃまともに暮らすためのものが全部贅沢品になってるから。売国政府が俺たち国民の生活に値札をつけて、ウォール街と企業に売りまくってるからね」

 著者はこう説明しています。
●ジェラルドのいう売国とは、「自国民の生活の基礎を解体し、外国に売り払うこと」を指している。自国民の命や安全や暮らしに関わる、水道、農地、種子、警察、消防、物流、教育、福祉、医療、土地などのモノやサービスを安定供給する責任を放棄して、市場を開放し、外国人にビジネスとして差し出すことだ。

 いまやグローバル企業は、日本の自治体の持つ財産を狙っています。公共サービスの民営化やPFIも、疑ってかかる方が安全です。
 アメリカ国民のトランプ支持も、フランスのデモも、「何かおかしい」「騙されてきた」と思う人が増えてきたからでしょう。
 お隣の韓国の出生率は、世界最低の0.9台にまで低下したようです。恋愛・結婚・出産・住宅・人間関係をあきらめた若者を指す「5放世代」が流行語だとか。
 「グローバル化」とは、ほぼ「庶民からの搾取」なのですね。

 コミュニティ・クラッシャーとは 

 大学のサークルや、社会人の趣味の会など様々な場所で、その場を我欲で支配しようとする人が現れることがあります。企業の場合は「モンスター社員」とも呼ばれます。
 繰り返し嘘をついて人を陥れたり、パワハラ的言動で周囲を怯えさせたりする時、その人はクラッシャーと呼ばれます。
 その特徴は……

強すぎる自我……肥大した自己承認欲求

他人に対して攻撃的、批判的

自分のことは反省しない

重要人物には媚びる

弱気な人を子分にする

激しく怒ったり不機嫌になったりして、アンタッチャブルな雰囲気を作る

 普通の人は「あんなに堂々と嘘を言うはずがないから、きっと本当のことなのだろう」と思ったりします。
 あるいは、
「あの人が怖いから、もうあの会合には出ないことにしよう」
反論すると絡まれて面倒だから、もう何も言わないことにしよう
 と考えますから、やがてその集団はバラバラになってしまいます。

 自分を守るため、厭な場所から逃げるというのも一つの方法ですが、踏み止まって、クラッシャーと戦わなければならない場面もあるでしょう。
 クラッシャーには大抵、首尾一貫した正論はありませんから、大勢の前で冷静に、一つずつ矛盾を突いていくことが有効ではないかと思われます。(中には、どこかの総理のように〝印象操作〟に長け、平気で嘘をつき通す人もいますが……)
 一人でクラッシャーに抵抗するのは大変ですから、味方を作っておくのも大事です。
 一番いいのは、みんなが日頃から、自分の頭でものを考えることですが……それが一番、難しいことなのですね。

 『国家はいつも嘘をつく』 

 植草一秀著、祥伝社新書。安倍首相率いる自民党の嘘を、分かり易くまとめています。

●「アベノミクス」の嘘……非正規労働者が増え、実質賃金は下がっている。増えたのは大企業と富裕層の収益だけ。消費税増税は、大企業と富裕層に対する減税の穴埋めにされている

●「民営化」の嘘……「森友疑惑」は国有地の不正な払い下げ。「私や妻が関係していたら、総理も議員も辞める」はずでは? 公文書改竄は重大犯罪なのに無罪放免。水道民営化は百害あって一利なし

●「働き方改革」の嘘……高橋まつりさんの過労死を利用して、強引に法律制定。長時間残業の合法化。定額で残業させ放題。

●東京五輪の嘘……原発の汚染水問題は解決していない。招致に買収工作。巨額の費用は税金で支払うことに。市民の善良さに付け込むブラック・ボランティア。

●「平和安全法制」の嘘……巨大な軍産複合体が戦争を求めている。イスラエルの核は容認し、北朝鮮に核放棄を求める矛盾。

●「刑事司法」の嘘……準強姦容疑で逮捕されるはずが、見逃された山口敬之氏。小沢一郎氏は無罪なのに、政治資金管理で強制起訴。総理大臣が裁判官の人事権を握っていることが、司法制度の崩壊を招いている。

 こういう嘘を許さないためには、普通の市民が日頃から政治や経済に関心を持ち、幅広い教養を身につけておくことです。
 政府や企業の宣伝に流されない、自立した国民が多数派ならば、たやすく戦争になだれ込んだりしないでしょう。
 新聞も、複数読み比べることをお勧めします。ネット上の情報は、真偽が怪しい場合もあるのでご用心を。今は、政府発表すら怪しい世の中ですが。   
          2019年1月発行

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この記事へのコメント

相模大野市民
2019年01月20日 11:40
読んでます。本の紹介もいいですね。お元気で

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