「星と波と風と」武本匡弘氏と中井八千代氏の講演会

 2019年1月27日、葉山町鐙摺の港湾管理ビルで開かれた会合の様子をご報告します。
 葉山町が後援した催しで、私も多少、宣伝に協力させて頂きました。
 日曜の夕方でしたが、六十人ほどの出席者があり、山梨町長の他、議員も数名参加しました。集まった方は、非常に真剣にお話に聞き入っていました。

 武本匡弘氏は葉山在住のプロダイバーで、世界の海を見てきた経験から、プラスチック汚染や気候変動についての報告をして下さいました。
 また、核兵器禁止条約は、小さな国が主導したことから、「もう大国の時代は終わりかも」という話をして下さいました。
 原水爆実験に使われた、南の島のお話もありました。マーシャル諸島には、核実験の汚染物質を埋めた〝ルニットドーム〟というものがあるそうです。表面のコンクリートにはひびが入り、ドームそのものがじわじわ、水没しかけているということも。

 中井八千代氏は容器包装の3Rを進める全国ネットワークの副運営委員長の立場から、使い捨てプラスチックの諸問題を解説して下さいました。
 3Rとは、リデュース、リユース、リサイクルのこと。リサイクル以前に、まずプラスチックの使用量を減らしましょうということです
 また、この講演会は、NPOパパラギ〝海と自然の教室〟の主催ということでした。

 私のメモを元にして、ざっとポイントをお知らせします。何か記述間違いがあれば、私のミスですのでお知らせくださいませ。

●東京湾や大阪湾などでは、マイクロプラスチックが多く、東京湾で取れたカタクチイワシの8割からマイクロプラスチックが検出されている(高田秀重農工大教授)。

●2050年には、海の魚の重量より、プラスチックの重量が上回ると予測されていること(ダボス会議)。

●沖縄のサンゴ礁は、8割がた死滅していること。

●洪水などが起きると、海に大量の流木が流れ出すこと。

●年間3.6億トンのプラスチックが生産され、そのうち800万トンが海に流れ出していること。使い捨てプラスチックごみ量の世界一はアメリカだが、日本は二位であること。

●2017年度で、ペットボトル227億本が販売され、リサイクル率は84.8%。34億本がリサイクルされず、うち3%としても約1億本が散乱ごみになっていると予測されること。

●ごみ処理は約8割が自治体の経費(つまり税金)で、業者の負担割合は2割とわずかであること

●日本では3割の自治体がその他プラスチックを回収せず、燃えるごみと一緒に燃やしていること。

●日本では50人に1台の割合で自販機があり、膨大な電気を使用し、周辺にごみが散乱する原因になっていること。

●中国がごみの引き受けをやめたので、他の国では〝使い捨て〟からの方針転換を迫られていること。

●神奈川県は「プラごみゼロ宣言」をしているが、まだあまり知られていないこと。

●海岸に漂着しているごみの8割以上が、プラスチックであること。風に吹かれ、街から川に落ちたごみは、最終的には海に出ること。

 これからわたしたちは、どうすればいいのでしょうか。
 プラスチックは、自然には分解されません。細かく砕けるだけで、いつまでも環境中に残ります。
 世界では、「ペットボトル禁止」とか「レジ袋廃止」など、様々な動きが始まっていますが、日本政府の対応は遅いですね。

 各地で独自の取り組みが始まっていますが、「レジ袋有料化」や「プラ製品のデポジット制」はかなり有効だそうです。
 既にパソコンでは、販売時に「廃棄時の処理費用」が上乗せされています。この制度を広げることは、可能だと思います。

 とりあえず個人でできることとして「買い物袋持参」とか「水筒持参」、「町でのごみ拾い」などがあります。私自身、ごく一部しか実践できていませんが。

 もう、これ以上、地球を汚し続けることはできません。少しでいいので、できることを始めましょう。みんなの〝少し〟が集まれば、大きな流れができるはずです。

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