映画『パラサイト 半地下の家族』苦い傑作です

韓国映画の傑作です。非常に苦くて辛い映画なのですが。

新感染 ファイナル・エクスプレス」もゾンビ映画の秀作でしたし「グエムル 漢江の怪物」も怪獣映画として良い出来だったと思いますが(どちらも家族の絆を中心に描いています)、これもまた忘れられない映画になりそうです。


高台の豪邸に住む金持ちの家族と、下町の半地下のアパートに住む、貧しい主人公の一家

浪人している主人公の青年が、名門の大学生と偽り、うまく家庭教師として豪邸に入り込んだことから、じわじわと一家で富豪一家に寄生していきます。妹も家庭教師、父は運転手、母は家政婦として。

本来の運転手や家政婦は、罠にはめて追い出します。その手口の鮮やかさ。

主人公一家は互いに他人のふりをして働き、それぞれに潤沢な報酬をもらいます。他には、こんな良い仕事口はないのだという現実があるので、観客もある程度は共感していられるのですが。

寄生があまりにもうまくいったものだから、彼らは調子に乗ってしまい、主人一家がキャンプに出掛けた留守に、豪邸で酒宴をしたりします。

見る方は、いつ寄生がバレるかとハラハラして見ていくのですが、後半、やはり暗転があり、事態は思わぬ方向に

格差社会の現実を、上下の垂直移動とからめて、巧みに見せています。
悪化しているのは韓国の経済だけでなく、日本でもアメリカでも階級の分断が進み、努力ではその差を縮められなくなっている……その下地があるから、この映画がヒットしているのだと思います。

ただし、ヨーロッパは元々が階級社会ですね。今は元からのヨーロッパ人が、移民に対して不安や不満を抱いている状況のようです。とはいえ、先進国が長年、アジアやアフリカを植民地として利用してきたツケ、という面もあると思うのですが。

映画とは、その時代の気分に合った時にヒットするもの。
その意味では、出るべくして出た作品ですが、見た後はやはり怖くなります。格差が進みすぎたら、もはや暴力で異議申し立てをするしかない、ということになりかねません。

いま、各国で様々なデモが繰り返されています。
平和的なデモや政治活動で何とかなればよいのですが、それでは解決は無理だとなれば、暴力的な革命になるかもしれません。
過去に人類は、何度もそれを繰り返してきました。

今度こそ、過去の教訓に学んで、平和のうちに「改革」が進むとよいのですが……

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